生い立ち

 

智子が誕生した時はその名前はまだ無かった。智子の元となった物は紀元前数万年、

神々との戦争に苦戦していた旧世紀の人類によって生み出された対神殲滅兵器であった。

その兵器は旧人類の期待通り神々を一人残らず撃破した。

しかしその数百年後、地上では平和に飽きた人類同士の戦争が頻発。その戦火は地球自体をも蝕むようになった。

人類を生かしていては地球が破滅すると判断した兵器は、人類自体を半日もかからない内に殲滅した。

その後、その兵器は数万年に渡る深い眠りに就いた。

 

旧人類とは違う、新たなる人類が地球上で文明を広げ始めた時、その兵器は再び目覚めた。

目覚めた少し後、その兵器は人間の心理を知るために一人の少女と融合する。

これにより半分人間、半分非人間の存在が誕生した。

 

その後、「智子」と言う名前を授かり、日本中、そして世界中を旅をして周り、現在に至る。

 

現在

 

智子は自称1250歳の狐の妖怪である。

何故自称なのかと言うと旧人類を絶滅させた後の長い眠りから目覚めた時から数えている為である。

旧人類の繁栄していた時代がどの位昔なのかは本人も忘れてしまっている。

 

人の姿を得てから見境なく知識を取り入れるようになり、家事から戦闘まで何でもこなせるようになっている。

また、一般的な人間との価値観の違いからか、人間の知り合いとは良くすれ違いが起きるらしい。

 

戦闘力

 

元が兵器として設計されていたため、相応の戦闘力が備えられていた。

 

全ての事象をねじ伏せる戦闘力を有しており、彼女の前には如何なる能力も無力である。例え能力を消す能力を発動させたとしても彼女の力に上書きされてしまう。
その力は概念的存在にも及び、神であっても存在そのものを消し去る事が可能。
この戦闘力の為に現在の神々からは忌み嫌われており、仲がいいのはもっぱら狐や妖怪、そして人間である。
しかし普段は出来る限り戦おうとはせず、会話で戦闘を避けようとするなど温厚な一面も見せる。

 

その強大な力の為、周りの妖物は智子を避ける傾向にあり、妖怪の知り合いが出来ない。

智子自身もあまり群れを作りたがらない性格であり、また、周りの妖怪とも馬が合わない事が多いので基本一人で居る事が多い。

 

 

体格について

 

人間の姿の状態の智子には「第一通常形態」と「第二通常形態」の二つが存在する。

前者は成人女性の姿で、後者は小~中学生程度の女性の姿。

後者は主に家の中に居るときなど、戦闘が発生する確率が低い場所で使われる。

また、体格を小さくしてエネルギー消費を抑えると共に省エネルギー用の最適化設定がなされている。

 

「In the Wind」時点での智子

智子は1220歳。「嵐の前に」の三十年前の世界が主な舞台。

また世界中の旅を再開し始めた頃である。

 

「嵐の前に」時点での智子

智子は1250歳。

中学生になる隈野家の娘「綾香」を育てている。

育児の為戸籍上は隈野の苗字を名乗っている。

性格は「In the Wind」時点より更に穏やかになり、綾香の友人からも絶大な信頼を得ている。

智子に関係する物

 

クリスタル

智子がいつも首に下げている赤い結晶らしきもの。

対神兵器時代のコアの名残である。

 

妖刀「流星」

その名の通り隕鉄から鍛えた刀であり、智子が制作した。

一般的な刀に比べて刀身が太く、広い。

中に妖力を込めることができ、妖力を充填した状態であれば通常の刀の数百倍の攻撃力を誇る。

 

妖力の色

「それ」の妖力の色は赤のみであったが、融合した少女の妖力の色が青であったため、智子は二種類の妖力色を持つ。

それらは混ざり合うことが無く、別々に智子の妖力として存在する。

 

服装

智子がその時の気分で生成する。

あまり派手なデザインは好まず、落ち着いた色合いの服装が多い。

数年周期でデザインを変えたりする。

 

名前

「智子」という名前は少女との融合後、とある人物が考案した名前。

 

 

【世界観/設定に戻る】